今回は「泡盛の名前の由来」についてのお話です。
そういえば、なんで泡盛って言うのかな?
沖縄のお酒と言えば「泡盛(あわもり)」ですが、なんで「泡盛(あわもり)」と言うかご存知ですか?
なぜ日本酒のように琉球酒とかじゃないんでしょうね?
今回はなぜ「泡盛」という名前になったのか、名前の由来になった4つの説も紹介します。
この記事は泡盛マイスターのももとが書いてます
■泡盛の名前の由来
■泡盛という名前になった4つの説
■沖縄でいつ泡盛という言葉が誕生したか
目次
「泡盛」と呼ばれる以前は?
約600年の歴史があると言われる泡盛ですが、「泡盛」という言葉が登場するようになったのは、1670年代以降のことです。
じゃあ、その前はなんて呼ばれてたの?
もともとお酒は、神様にお供えするものとして使われていて、古代の日本語では、酒のことを「くし」とも言っていました。
現在の沖縄の方言でも、泡盛を神酒と用いる場合は「ぐし」や「うぐしい」と呼ばれています。
このような「くし」や「ぐし」という言葉は、「くすり」と同じ語源を持ち、薬の意味があったと言われます。
そういえば竹富島に「ぐし」というラベルの泡盛があったよ
では、実際は何と呼ばれていたかですが、現在でも沖縄の方言では酒のことを「サキ」と言います。
これは、昔から変わらずだそうです。
なので、泡盛という言葉が定着する前は「サキ」と呼ぶのが一般的だったようですね。
現在は島の物を意味する「シマ~」とも呼ばれてますね。
「泡盛」という名前が登場したのはいつ?
琉球王国時代、泡盛は江戸への献上品でした。
その献上品の目録を見てみると、「泡盛」という言葉がいつ登場したのか分かります。
・1634年:「焼酎」
・1644年:「焼酒」
・1649年:「焼酎」
・1671年:「泡盛酒」←初めて泡盛という言葉が!
※主要な年を抜粋しています
1671年に初めて「泡盛」いう言葉が登場しましたね。
ここから「泡盛」の呼び名が定着していったようです。
「泡盛(あわもり)」という名前になった説4つ
では、なぜ「泡盛」という名になったのでしょう?
これには4つの説があるよ
1.泡説(あわせつ)
泡説には、二通りあります。
①「強い酒を注ぐ時に泡立つから泡盛」
昔は、アルコール度数を調べる時、40~50㎝の高さから酒を注ぎ、泡の立ち具合で度数の強弱を判断していました。
強いお酒ほど泡立ったそうです。
②「蒸留の際、泡が盛り上がることから泡盛」
蒸留の際、垂れてくる酒が容器に落ちる時、泡がさかんに盛り上がるので泡盛となった。
また、八重山地方では蒸留直後に出てくる度数の高い酒を「アームリ」や「アームル」と呼んでいました。
2.原料説
泡盛の原料に「粟(あわ)」を使っていたからという説。
現在の泡盛の原料は主にタイ米ですが、昔は米と粟が原料に使われていました。
タイ米が定着したのは昭和に入ってからだよ
3.梵語(ぼんご)説
古代インドの梵語(サンスクリット語)では、酒のことを「アワムリ」と呼ぶため、それが訛って「アワモリ」になったという説。
4.薩摩説
薩摩藩が、九州の焼酎と区別するために命名したとする説。
薩摩藩が江戸幕府に酒を献上する際、「日本の焼酎」と「琉球の焼酎」を区別するために名付けたと言われています。
4つも説があったんだね!
一番有力なのは「泡説」だと言われているよ
泡盛の名前の由来まとめ
泡盛の名前の由来には4つの説がありました。
・泡説
・原料説(粟)
・梵語説
・薩摩説
ジンやウォッカなどの蒸留酒と比べると、世界的にはまだまだ知名度の低い泡盛です。
でも、地球上のこんな小さな島に600年もの歴史のあるお酒があるって結構すごいと思いませんか?
普段何気なく飲んでいる泡盛も、歴史や由来を知ると更に好きになりますよね(^^
親しい方たちと泡盛を飲みながら「泡盛の名前の由来」を披露したら、場が盛り上がりそうですね(^^
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