沖縄の冬の行事といえばムーチー(鬼餅)ですよね。
毎年旧暦の12月8日に行われるムーチーの日ですが、2025年のムーチーの日は以下のとおりです。
2025年のムーチーの日は、2025年1月7日(火)(旧暦12/8)です。
以前冬の沖縄の行事として冬至について紹介しましたが、おそらくムーチーの方が冬の沖縄ではメジャーな行事ですよね。
今回は沖縄のムーチーの日について紹介しますね。
沖縄の冬至はジューシーを食べます!全国との違いやトゥンジージューシーについて■沖縄のムーチーの日について
■ムーチー伝説について
■ムーチーの作り方
この記事は沖縄生活13年、沖縄では歴史サークルに所属していたももとが書いています。
沖縄のムーチー(鬼餅)の日って何??
ムーチーとは、月桃やクバの葉に包まれた蒸して作ったお餅のことで、漢字にすると「鬼餅」と書きます。
ムーチーは旧暦の12月8日に行われ、健康祈願や厄払いの意味がある行事です。
作ったムーチー(買うこともある)は、ヒヌカン(火の神)と仏壇に供えます。
ムーチーは沖縄ではとてもポピュラーな行事なので、沖縄の方なら一度は幼稚園や小学校などでムーチー作り体験をしたことがあるのではないでしょうか。
ハチムーチー(初ムーチー)
また、子どもが生まれて初めて迎えるムーチーの日を「ハチムーチー(初ムーチー)」と言って、赤ちゃんのいる家では大量のムーチーを作り、近所にムーチー(鬼餅)を配ります。
ムーチー(鬼餅)伝説がある
なぜムーチーを鬼餅と書くのでしょう?
それには鬼が関係しているよ
ムーチー(鬼餅)伝説
ムーチーには、沖縄で広く言い伝えられている民話があります。
【ムーチー昔話】
昔、首里の金城町に両親を亡くした兄妹が住んでいました。
ある時、兄は鬼になってしまい、家畜や子どもを襲うようになってしまいました。
そこで妹は、鬼を退治するために、兄の好きな餅の中に鉄を入れて、月桃の葉で包んだものを食べさせたそうです。
何も知らずに餅を食べた鬼は、体が鉄で重くなり、動きが鈍くなった隙に、妹は鬼になった兄を崖から突き落として退治しました。
この鬼退治が行われたのが旧暦の12月8日だったということから、鬼退治のために作られた餅のことを「鬼餅(ムーチー)」といい、旧暦の12月8日に食べるようになったそうです。
ムーチー(鬼餅)伝説の場所
ムーチー伝説は、那覇市の首里金城町にある内金城の御嶽(うちかなぐすくのうたき)に残っています。
パワースポットで有名な首里金城町の大アカギと同じ場所にあるので、機会があったらぜひ行ってみてくださいね。
鬼退治の話は、日本にも節分の日にありますよね。
ムーチーの日は、日本の節分と似ているかもしれませんね。
ムーチーの作り方
私はムーチーは一度体験で作りましたよ。
沖縄では一人暮らしが長かったし、ムーチーの日になると周りの人からムーチーを頂くので、家で作ることはありませんでした。
基本、買うかもらうかでしたが、スーパーなどで売っているものは甘さが強いので、手作りの頂き物の方が好きでしたね。
月桃の香りのモチモチのムーチーを食べると、とても幸せな気分になりました(*´▽`*)
作り方は、こちらのサンエーの動画が分かりやすいですよ。
■ムーチーミックス:1袋(500g)
■水:200~240㏄
■サンニン(月桃)の葉:10枚くらい
■サラダ油、ムーチーを縛るビニール紐
ムーチーの日のまとめ
私は沖縄で寒くなると「ムーチーの日はいつだっけ?」と思い出します。
沖縄では、ムーチーの頃に寒くなることを「ムーチービーサ」と言います。
沖縄の季節言葉|冬の寒さを表現する5つの言葉ムーチーの日にムーチーを食べて、寒さに負けずに一年の無病息災を祈願しましょう(^^♪
移住者の方やムーチーを作るのが大変な方も、ムーチーの日が近づいたらスーパーや市場などで大量に売られるので、ぜひ食べてみてくださいね♪
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