今、このブログ読んでくださってるあなた、もしかして石垣島への移住を考えていますか?
石垣島に住みたい理由はなんですか?
「石垣島が好きだから」
「海が綺麗で癒されたい」
「時間がゆっくりだからのんびり暮らしたい」
「島の人が優しい」などなど、ですかね?
もし、このような理由だけなら、ちょっと待ってください。
こんな理由だけで移住したら、ほぼ失敗しますよ。
石垣島には何度足を運んだとしても、観光で来ただけでは分からない部分がたくさんあります。
その分からない部分こそが、今後石垣島で生活していく上で重要になってくることが多いのです。
これから石垣島に移住を考えてる方や、石垣島での実際の生活を知りたいという方の参考になればと思い、3年近く石垣島で暮らしていた筆者が、当時感じた内地とのギャップや、地元の人などに聞いた話などを紹介します。
エピソードがいくつかあるので、何回かに分けてお届けする予定です。
今回は移住者だけでなく、観光で行かれる方も頭の片隅に入れておいた方がいい内容です。
【この記事はこんな方にオススメです】
■石垣島に移住を考えている方
■石垣島に転勤で行かれる方
■もっと石垣島について知りたい方
石垣島には沖縄本島のことをよく思ってない人が多い
これ、移住者だけでなく観光客の人も気を付けた方がいいかもしれないのですが、石垣島の人って沖縄(本島)のことをあまりよく思っていない人が多いです。
私の感覚だと、年配者ほどこの傾向が強い気がします。
内地の人から見ると「本島も石垣島も同じ沖縄では?」って思いますよね。
そう思って、観光で石垣島に来た時に「首里城燃えちゃって残念ですね」って話を地元の人にしても、相手はなんとも思ってないですよ、きっと。
なんとも思ってないならまだいいのですが、人によっては『イラッ!』と、していることも。
石垣島と沖縄(本島)を区別する石垣島の人
よく石垣島の人は、沖縄本島に行くことを「沖縄に行く」と言うのは有名な話ですが、内地の人から見ると「石垣も沖縄だろー」ってツッコミたくなりますよね(^^;
本島と石垣島は東京⇔大阪くらい離れているし、飛行機に乗らないと行くことができないので、違うのも分かりますけどね。。
そうやって、石垣島の人は石垣島と沖縄本島はしっかり分けているんです。
そして、分けている理由が物理的な距離だけでなく、離島であることのコンプレックスだったり、過去の歴史を引きずっていたりなのですよ。
私自身は過去の歴史の部分が根深いのかなと思っています。
現在も石垣島の人の心に引き継がれている『人頭税』
沖縄の離島に行った時に「人頭税(にんとうぜい)」と言う言葉を聞いたことはありませんか?
人頭税とは、琉球王国時代から沖縄県となった明治の頃まで続いていた、首里王府が離島へ課した租税です。
人頭税は現代のように収入に応じて納税額が変動するようなことはなく、ひとりひとり同額を収めるというものでした。
当時の離島の人々は、この人頭税に大変苦しめられており、現在も各離島にはこの人頭税にまつわる悲しい伝説が数多く存在しています。
宮古島の人頭税石や、与那国島の「くぶらばり」は有名ですね。
そして、現代でもこの人頭税が、石垣島の人々の心の中にしこりを残しているんです。
明治まで続いていたというのであれば、現在年配の人であれば、人頭税をリアルタイムで知っているおじぃやおばぁから聞いたことがあるばずです。
それがまた子に受け継がれ。。。
私の知人(50代くらい?)で「首里城が燃えて、正直ざまーみろって思った」と言ってる人がいました。
首里城LOVEな私からしたら、聞き捨てならない発言ですけどね。
このように、現在の石垣島でも過去の歴史を引きずってる人が一定数いるんです。
何かと「島ちゃび」と言う石垣島の人
あなたは「島ちゃび」という言葉を聞いたことはありますか?
「島ちゃび」とは、「離島苦」とのことです。
離島だと本島に比べ、福祉や医療、教育などあらゆる面で、サービスが行き渡らないことが多いですよね。
そういった状況を沖縄では「島ちゃび」と言います。
沖縄の離島に限らず、離島であればどこも同じような問題を抱えていると思うのですが、私の知り合いの石垣島の人は、よくこの「島ちゃび」という言葉を使っていました。
例えば、沖縄本島だけで、何かが実施されるというニュースを見て「島ちゃび」。
沖縄本島だけ大きなショッピングセンターができると聞いて「島ちゃび」。
何かと沖縄本島に対して「島ちゃび」という言葉を使います。
使い方間違ってない?(^^;
私が知っている限りでは、日本本土に対して言っているのは聞いたことがありません。
そのくらい、沖縄本島に対しての想いが強いのでしょうね。
まとめ
燃えた首里城を見て泣いている沖縄本島の人、一方で「ざまーみろ」と言う石垣島の人。
同じ沖縄県民でもこのくらいかけ離れた考えを持っているんですね。
もちろん、石垣島の人みんながというわけではないですが、一部にはこういう人もいるということを知っていると、何かの場面で役立つのかなと思います。
私自身も石垣島にいる時は、沖縄の歴史や首里の話は避けていましたね。
もしも、石垣島に移住を考えているのであれば、石垣島の人々の想いも理解できれば、移住生活に役立つのではないかと思います。
最後に、石垣島の人がこれを読んだら、気分を害することがあるかも知れませんが、実際私が住んでみて感じたことを正直に書いています。
あくまでも移住者目線で見た石垣島ということをご理解いただけたら幸いです。
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