
石垣島の泡盛っていろいろあるけれど、飲みやすい泡盛はどれかな?実際に飲んだ人の感想が知りたい。
沖縄県石垣島の太陽と海に育まれた、個性豊かな泡盛たち。今回は、「泡盛マイスター」の筆者が、石垣島でぜひ味わっていただきたい泡盛を厳選し、ランキング形式でご紹介します。
石垣島には、個性豊かな泡盛を造る酒造所が6つも存在し、各酒造から様々な種類の泡盛が販売されているので、種類が多くどの泡盛を買っていいか迷ったことはないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、石垣島のおすすめの泡盛を厳選しました。味の特徴や実際に飲んだ感想、飲みやすい泡盛も紹介します。
この記事を読めば、石垣島でどの泡盛を選べばいいか分かると思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
- 石垣島の泡盛酒造について
- 石垣島でおすすめの泡盛について
- 石垣島の泡盛の味の特徴について

この記事は泡盛酒造での勤務経験もある泡盛マイスターのももとが書いています


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目次
石垣島の泡盛酒造
沖縄本島より更に南の離島、石垣島には6つの泡盛酒造があります。
- 請福酒造
- 八重泉酒造
- 仲間酒造
- 玉那覇酒造所
- 高嶺酒造所
- 池原酒造所
日本の最南端に位置する小さな島、沖縄県・石垣島。この島に6つもの酒造所があることを、意外に思われる方もいるのではないでしょうか。
島で造られた泡盛は、お土産や島外にも出荷されていますが、そのほとんどが島内で消費されます。
石垣島の泡盛は「直火釜蒸留」という島の伝統的な製法で製造している酒造が多く、沖縄本島とは違った味わいの泡盛が多いのが特徴です。
一見同じように見える泡盛も、酒造所ごとに個性豊かな味わいを楽しめるのが魅力です。
次ぎのランキングでは、石垣島の泡盛がどんな味なのか、酒造によってどのような特徴なのかを紹介します。
また、泡盛の基本的な選び方についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

石垣島の泡盛ランキングTOP10

それでは石垣島の各泡盛酒造の主力泡盛を飲み比べた結果をランキング形式で紹介します。
あくまでも筆者の好みのランキングですが、購入する時や旅行で石垣島に行った際のお土産などの参考にしてくださいね。

泡盛の味の感想は、全てストレートで飲んだ場合のだよ
第1位:宮之鶴30度(仲間酒造)

仲間酒造は1948年の創業からずっと家族経営の小さな酒造で、請福酒造の裏側に位置しています。
造っている泡盛も「宮之鶴」1銘柄だけで、伝統の製法を守り続けている酒造になります。宮之鶴は数多く生産できないことから、県外に出まわることがほとんどないため、泡波と並ぶ幻の泡盛と言われています。

泡盛通の間では泡波より人気だよ
ダシのようなコクのある特徴的な香りと、力強く骨太な味わいと旨味がクセになる泡盛です。
石垣島以外ではほとんどお目にかかることがないので、石垣島に行った際にはぜひ飲んでおきたいおすすめの泡盛です。
第2位:直火請福30度(請福酒造)

請福酒造は、石垣島を代表する泡盛酒造です。1949年に石垣市新川で「漢那酒屋」として創業し、現在は新川から宮良に場所を移しています。新石垣空港から市街地へ行くバス通り沿いにあるので、請福の大きな看板を見たことがある人も多いかと思います。
主要銘柄の直火請福は、島内はもちろん、県外にも多くのファンがいる大変人気の泡盛です。私は島内の居酒屋で直火請福が置いてないお店を見たことがありません。そのくらい石垣島ではメジャーな泡盛です。
直火請福は、先代が開発した独自の直火釜蒸留機による直火釜蒸留法で造られており、お米のやわらかな甘味と直火による香ばしい香りがうまく調和した泡盛になっています。
定番の水割りはもちろん、炭酸で割ってもスッキリといただくことができ、どんな料理にも合うので普段の晩酌にも最適です。
第3位:島うらら25度(八重泉酒造)

八重泉酒造は石垣島の市街地から少し離れた高台にある、島内では請福酒造と並ぶメジャーな泡盛酒造です。泡盛以外にも、ワインやリキュール、酢なども製造し、バラエティ豊かな商品が特徴です。
通常泡盛の原料はタイ米を使用しますが、島うららは石垣島産のお米を原料に作られています。石垣島産のお米を使用した泡盛は、請福の「やいま」もありますが、個人的には島うららの方が好きです。
島うららは甘くフルーティーな香りが印象的で、まろやかな甘さが感じられる泡盛です。アルコール度数も25度と、通常(30度)の泡盛より低めで、華やかな印象の泡盛なので女性にも適しています。飲みやすい泡盛なので、石垣島で泡盛を初めて飲むという方には特におすすめです。
第4位:ビンテージ30度(請福酒造)

請福酒造が誇る「ビンテージ30度」は、100%古酒を使用した贅沢な泡盛です。
強くどっしりとした味わいで、コク深く飲み応えのある泡盛なので、味付けの濃い料理にも負けない存在感があります。ぜひ石垣島に行った際には、現地で味わっていただきたい泡盛です。
箱入りで高級感もあるのでお土産にも最適です。
第5位:八重泉30度(八重泉酒造)

八重泉酒造の看板泡盛でもある八重泉30度です。
こちらも石垣島に伝わる直火式蒸留で造られた泡盛で、地元の人にも大変人気のあるお酒です。
アルコール感がしっかりしていて力強い印象の中にもほのかな甘みが感じられ、後味にやわらかな香ばしさも感じられます。
こちらも飲みやすく普段飲みに最適です。
第6位:IMUGE.(イムゲー)25度(請福酒造)

請福酒造のイムゲーは、正確には泡盛ではないのですが、ぜひ味わっていただきたい一品です。
石垣島の特産品で特に優れたものとして「石垣島認定特産品」にも指定されているお酒です。
焼酎とも違うくくりになるのですが、芋焼酎と黒糖焼酎が合わさったような焼酎をイメージすると分かりやすいかと思います。
ではイムゲーとは実際にどういうお酒なのでしょうか?
【イムゲーとは】
沖縄では、法律で禁止される1898年以前は、個人でも自家製の焼酎を造っていました。当時の主食の芋をメインの原材料とし、より発酵を促すための黒糖を混ぜ、造られていたのが芋酒(イムゲー)でした。
現在沖縄を代表するお酒の泡盛ですが、当時は米を原料とする泡盛は高価な献上品だったため、庶民は手に入りやすい芋や黒糖を使って芋酒を造っていました。
当時の芋酒(イムゲー)を現在によみがえらせたのがIMUGE.(イムゲー)なのです。
イムゲーを造っている酒造は、現在沖縄県内では3酒造あり、石垣島では請福酒造のみになります。
最初の一口目は芋焼酎のような印象を受けますが、あとから黒糖の香りが鼻に抜ける感じです。
泡盛よりも甘味が感じられるお酒なので、泡盛を飲み慣れていない人にも飲みやすいのでおすすめです。
第7位:八重泉樽貯蔵(八重泉グリーンボトル)43度(八重泉酒造)

グリーンボトルの愛称で島の人に呼ばれている八重泉酒造の八重泉樽貯蔵は、その名のとおり樫樽で熟成させた泡盛です。ウイスキーより淡い琥珀色をしており、洋酒のような甘い香りが漂います。
アルコール度数も43度と高めなので、普段の晩酌と言うよりはバーなどで少しずつゆっくりと味わいたい泡盛です。
第8位:玉の露30度(玉那覇酒造所)

玉那覇酒造は、明治末期に沖縄本島首里の瑞穂酒造からのれん分けをして石垣島へ移った八重山最古の酒造所です。戦前までは大変繁盛していましたが、戦時中に空爆され全てを焼失してしまいました。現在は、少人数で先代から受け継いだ伝統の技法で泡盛を造り続けています。
唯一の銘柄「玉の露」も「直釜式蒸留」になります。玉の露は香り味ともに存在感があり、昔ながらの泡盛らしい泡盛です。スッキリとした香りと甘味が感じられ、後味に軽く苦味が残り全体的にドライな印象。水割りで飲むのがおすすめ。普段飲みにも向いてます。
第9位:於茂登(おもと)30度(高嶺酒造所)

高嶺酒造所は石垣島に行ったら誰もが行く観光名所の川平湾近くにある酒造所なので、見たことがある人も多いかと思います。1949年の創業以来受け継がれている直火式地釜蒸留での製造過程は、ガラス越しのギャラリーから見学ができます。
島内では酒造名より「於茂登」の銘柄名の方が有名ですよね。
於茂登の味は、若々しく強い香りの中に洋ナシのようなみずみずしい香りも感じられます。口に含むとしっかりしたアルコール感と、弱い甘味と酸味を感じ、あとから香ばしい苦味が鼻に抜けます。力強くしっかりした印象の泡盛なので、辛口のお酒が好きな方におすすめです。普段飲みにもおすすめな泡盛です。
第10位:白百合30度(池原酒造所)

池原酒造所は1951年創業、伝統の手作り製法と直火釜蒸留での泡盛造りを守り続けている酒造所です。石垣市中心街にほど近い住宅街の中にあり、沖縄独特の赤瓦屋根が特徴です。手作りにこだわり、洗米から蒸留まで一貫して手作業で泡盛を造り続けており、銘柄は「白百合」と「赤馬」の2つになります。
池原酒造といえば白百合が有名です。こちらは、香りと味のギャップが大きい泡盛です。
スッキリ爽やかな香りなので、味もそうなのかなと思って飲むと裏切られます。爽やかな香りとは反対に、味は力強く個性的な味がします。全体的にドライな印象ですが、ほのかな甘みと直火蒸留による香ばしさが広がります。
石垣島の泡盛では一番特徴的な味がする泡盛なので、好き嫌いが分かれるかも知れませんね。
石垣島の泡盛ランキングまとめ
以上が筆者が独断で選んだ石垣島の泡盛ランキングでした。
石垣島では沖縄本島とは違い、どの酒造でも「直火釜蒸留」で造られている泡盛が看板商品になっていましたね。
直火釜蒸留は昔ながらの製法になり、本島で主流のボイラーでの蒸留と比べると、味も昔の泡盛に近くなります。
蒸留にも時間がかかり大量生産にも向いていないため、島の中で流通しているものがほとんどです。
同じ直火釜蒸留でも各酒造によって香りや味が違うのは面白いですよね。
ぜひ石垣島に行かれた際には、現地で島の泡盛の違いを確かめてみてくださいね。
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