沖縄では、旧暦の3月3日に浜下り(はまうり)という行事があります。
今年の浜降りは新暦の4月11日(木)になります。
3月3日といえば、桃の節句ひな祭りですよね。
全国のひな祭りは新暦ですが、沖縄の浜下りは旧暦の3月3日に行い、昔から女の子の行事とされていました。
現在だと家族で潮干狩りやモズク採りに行ったりすることが多いイメージです。
またこの時期に合わせて海開きが行われる地域もありますよ。
今回は、沖縄のひな祭り「浜下り」についてと、浜下りに関する私の思い出話も紹介します。
■沖縄の浜下りについて
■浜下りの民話について
■浜下りのお菓子について
■筆者の浜下りの思い出話
この記事は沖縄移住生活13年、沖縄への旅行回数30回以上のももとが書いています。
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浜下り 2024年はいつ?
2024年の浜下りは、以下のとおりです。
2024年4月11日(木)です。
この日が旧暦3月3日になります。
沖縄の浜下り(はまうり)とは
沖縄の浜下りとは、旧暦の3月3日に行われる女の子の節句です。
女の子の節句と言っても、全国のひな祭りとは内容がだいぶ違います。
沖縄では古くから浜下りの日に、女性たちが重箱料理などを持ち寄って浜辺へ行き、海の水に手足を浸けて穢れを落とし清め健康を祈願をしていました。
昔は男子禁制で女性だけで行われていましたが、現在は家族みんなで潮干狩りや磯遊びをする日としている人が多くなっています。
この季節になると、海に足を浸けても寒くない気候にもなりますよね。
ももとも潮干狩りやモズク採りをしてたよ
また、浜下りのことを宮古島では「サニツ」、八重山では「サニズ」と呼ばれています。
浜下りにまつわる民話
なぜ浜下りは、女性が手足を海水に浸ける行事となったのでしょうか?
それには、昔から言い伝えられている民話があります。
ここでは、浜下りにまつわる昔話を紹介しますね。
【浜下り昔話】
あるところに一人の美しい娘がおりました。
娘が年頃になると、ある青年が毎晩娘のところに通うようになります。
二人の仲が深まった頃、娘が青年にどこから来たのか訊ねますが、青年は一向に答えてはくれませんでした。
そして、娘は青年の身元も分からないまま、彼の子どもを身籠ってしまいます。
娘は困り果て母親に相談します。
すると母親は「この長い糸のついた針を青年の着物に刺しなさい」と言います。
娘は言われたとおりに青年の着物に針を刺しました。
そして、翌日に娘と母親が糸を辿っていくと、ある洞穴に着きました。
二人で洞穴を覗くと、そこにはアカマター(大蛇)がいたのです。
青年の正体は、なんと人間に化けたアカマターだったのです。
すぐに母娘は、ユタ*に相談すると、
「旧暦の3月3日に、浜に降りて行って潮水で体を清めなさい」と言われました。
母娘がユタ*に言われたとおりにすると、娘から7匹の蛇の子どもが流れ落ちたのです。
こうして娘は穢れを落とすことができました。
*ユタとは沖縄の霊媒師のような人のこと
このような伝説から、浜下りには女性が手足を潮水に浸け、身を清める行事となったのです。
浜下りのお菓子|三月菓子(サングヮチグヮーシ)
浜下りのお供として、重箱料理や三月菓子(サングヮチグヮーシ)、よもぎ餅(フーチムチ)などがあります。
その中でも、三月菓子は浜下りを代表するお菓子ではないでしょうか。
三月菓子とは、長方形のサーターアンダギーのようなお菓子で、材料もほとんど同じです。
お菓子を膨らませるベーキングパウダーの量が少ないくらいの違いです。
また、重箱に詰めやすいようにこのような四角い形になっているとも言われています。
サーターアンダギーほどメジャーではなく、三月菓子ミックスのようなものはないので、小麦粉などで手作りするか、スーパーなどでも買うことができます。
作り方はこの動画が分かりやすかったよ
三月菓子の思い出話
個人的な話になりますが、浜下りの三月菓子には、忘れられない思い出があります。
私が沖縄に住んでいた時、夫の職場の先輩で金城さん(仮名)と言う人がいました。
私も一度会ったことがあり、とにかく筋トレとハーレーダビッドソンが大好きな人でめっちゃ体格も良く、普段から背中にドクロの描かれた革ジャンを着ているような人でした(^^;
現在沖縄の60代くらいの人は、アメリカ統治時代に思春期を過ごしているので、アメリカ文化が好きな人も多いのです。
金城さんもそんな一人でした。
そんなある日、どういういきさつでそうなったのか、金城さんがわが家に三月菓子を届けてくれることになりました。
届けてくれると言っても、平日の日中。夫は仕事でいません。(当時金城さんは退職されていました)
私一人で応対するの~?(^^;
金城さんが住んでいる中部から、わが家のある那覇までハーレーに乗ってきたのです。
ハーレーの音なんて聞いたことなかったけど、家の中に居ても聞こえる大きな音で、金城さんが来たのがすぐに分かりました(^^;
ホントに来た(^^;
私も玄関のドアを開けて待っていると、屈強な体つきでドクロの革ジャンを来た金城さんが、ハーレーから降りてきました。
そして、無言で三月菓子の袋を私に手渡し、再びハーレーの大きな音を轟かせて帰って行ったのです(^^;;
金城さんのゴツイ見た目と三月菓子、そして無言。
なに、このシュールな状況。。。
私もお礼くらいは言いましたが、それ以上のことは言えませんでした(^^;
沖縄の男性あるあるで、シャイな人は本当に無口なんですね。
かまる~おじぃとは正反対のタイプです。
沖縄の童名(わらびなー)と沖縄のおじぃについて後から聞いたのですが、夫と金城さんが電話をしている時に私の話題になり、私が浜下りについて知っていたことが、金城さんは嬉しかったらしく三月菓子を渡したかったそうです。
私の浜下りの知識が役に立ったのか分かりませんが、忘れられない思い出となりました(^^;
浜下りのまとめ
私の思い出話はさておき、旧暦の3月3日は大潮で、一年で一番潮が大きく動く日とされています。
潮干狩りはもちろん、磯遊びをするにはもってこいの日ですね(^^
私も石垣島にいる時は、海が徒歩10分かからないところにあったので、3月3日に限らず大潮の日はよくウミアッチャー(海歩人)してました。
潮が大きく引くので、普段海の中にいるサンゴや魚たちを間近で見れてとても楽しかったです(^^♪
ぜひ旧暦3月3日は三月菓子を持って、皆さんで海に出かけて厄払いをしてくださいね(^^
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ももとさん、こんにちわ~。
ひな祭り・・・ホント早いですねぇ。この前、恵方巻食べたのにw。
浜下り初めて聞きました!なかなかのシュールな言い伝え(;^ω^)
身元も不確かなうちに身籠るって・・身持ち軽すぎでしょ。
あ、そういえば先日今年初で沖縄入りしてきました♪
一言・・外国人が戻って来てる~!!(-ω-)/(主に中国?韓国?)
3年のブランクを埋めるかのようにワラワラと。。
ま、インバウンドを考えるとありがたいのかもしれないのですが、やっぱり
うるさくて複雑でした。。
のんさん、こんにちは(^^)
あまり詳しく知りませんが、沖縄もいろいろな民話が多いですよね〜
沖縄旅行も行かれたんですね(≧∀≦)
もうインバウンドがそんなに戻ってきてるとは∑(゚Д゚)
大陸系の方々は声が大きいから存在感ありますもんね(^^;
のんさんは沖縄は、いつもどの辺に行かれるのかな?(^^)