今回は沖縄のお正月についてです。
沖縄に移住してきて、「沖縄って暖かいからお正月って感じがしない~」なんて思っている方いませんか?
内地ほどお正月感がない沖縄ですが、実は沖縄にはお正月が3回もあるんですよ。
えっ、どういうことなの!?
本当に3回あるんだよ~
沖縄には普段私たちが知っている新暦の1月1日のお正月と、旧暦の1月1日の旧正月、そしてあの世のお正月の3つがあります。
あの世のお正月!?
旧正月は、中国の春節がよくニュースでも取り上げられますよね。
実は日本でも、沖縄では旧正月をお祝いしているんですよ。
2025年の旧正月は新暦の2025年1月29日(水)になります。
今回は沖縄のお正月について、全国との違いも交えながら紹介したいと思います。
沖縄ではムーチーが終わると旧正月って感じだね
■沖縄の新暦のお正月について
■沖縄と内地のお正月の違い
■沖縄の旧正月について
■あの世のお正月について
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目次
沖縄のお正月の特徴(新暦の場合)
旧正月をお祝いする沖縄ですが、最近では全国的なお正月をするおうちの方が多くなっています。
これは企業なども新暦に合わせて休みになるところが多いためです。
家族と過ごしたり親戚が集まったりするのは、全国的なお正月と変わりありませんが、内地と違うと感じたことを紹介します。
①沖縄は年越しそばが沖縄そば
沖縄の年越しそばは、沖縄そばです。
全国的に食べられているそば粉からできている日本蕎麦ではありません。
12月31日に沖縄そば屋で食べる人もいますが、製麺所などで麺を買ってきて三枚肉などを煮て、家で食べることが多いようです。
②沖縄ではお歳暮やお年賀を渡すために親戚回りをする
これは、もしかしたら沖縄に限らず田舎ではあることかもしれませんが、沖縄では親戚が近くに住んでいることが多いので、年末年始はお歳暮やお年賀を持って、仏壇のある親戚宅に挨拶回りをします。
内地だとお歳暮は送る方が多い感覚でしたが、沖縄では持参する方が多いです。
これは旧盆の時と同じですね。
仏壇があり親戚を迎え入れる方の家は、訪れる親戚たちをもてなす料理などを準備しないといけないので、女性たちはかなり大変になります(^^;
沖縄の旧盆2024年はいつ?沖縄のお盆について紹介します③沖縄ではおせち料理やお雑煮を食べない
沖縄では内地のようなおせち料理を食べる習慣がなく、オードブルなどを準備します。
またお餅の入ったお雑煮もない代わりに、中身汁などをいただきます。
中身汁とは、豚のモツで作ったお吸い物のようなものになります。
しかし、絶対に中身汁と決まっているわけでもないようで、家庭によってはイナムドゥチだったりと、そのへんは自由で沖縄ぽいなと感じました。
中身汁は生姜を入れると美味しいよ
④沖縄ではお年玉は一律1000円が多い
沖縄では子どもたちにあげるお年玉は、一律1000円が多いです。
内地だと学年によって差をつけたりして年齢とともにお年玉も高くなっていきますが、沖縄では小学生も高校生も同じ1000円としている家が多いです。
ただでさえ身近に親戚が多く、更には出生率も高い沖縄なので、親戚の子どもの数がとても多いのです。
各家庭にもよりますが、私が聞いた話では、「お年玉一律1000円」と言う人が多かったです。
沖縄の旧正月(旧暦1月1日)
沖縄の旧正月、2025年は1月29日(水)が旧暦の1月1日になります。
沖縄では略して「旧正(きゅうしょう)」と言ってるよ
旧正月も基本的に新年をお祝いすることには変わりありません。
新暦のお正月ほどではないですが、沖縄では旧正月も行う家も多く、特に漁業に携わる海人(ウミンチュ)の家では必ず旧正月もやっています。
中でもウミンチュの町糸満の旧正月の大漁旗は有名ですね。
また、旧正月でも親戚回りをし、お年玉ももらえたりします。
沖縄では2回もお年玉がもらえるって子供たちは嬉しいですね。
沖縄の旧正月では若水で新年を迎える
元日(旧暦)の早朝に汲む水を若水(若返りの水)といい、汲んだ水をヒヌカン(火の神)や仏壇にお供えします。
若水は邪気を払い、神聖なものとされています。
代表的なのが首里城のお水取り行事です。
琉球王国時代には、沖縄本島北部の国頭村辺戸大川から水を汲み、首里城に献上する行事がありました。
その行事は近年復活を遂げ、王国時代のお水取り行事を再現したものが毎年行われるようになりました。
各家庭では昔は湧き水を汲んでいましたが、現在は朝一番の水道水で良いと言われています。
沖縄のあの世のお正月 十六日(ジュウルクニチー)(旧暦1月16日)
なんと沖縄には、グソー(あの世)のお正月まであります。
後生(グソー)のお正月は、旧暦の1月16日に行われることから「十六日(ジュウルクニチー)」と言います。
ご先祖様を大事にする沖縄らしいですよね(^^
2025年は新暦の2月13日(木)だね!
主に沖縄本島では、1年以内に亡くなった人がいるおうちで行うことが多い行事です。
一方、宮古や八重山などの離島では、清明祭よりもこの十六日を先祖供養の日とし、盛大にやるところが多いです。
石垣に住んでいる時は近くにお墓があったので、十六日にはたくさんの車が近所に停められ、お墓で飲食している人たちを見かけましたよ。
沖縄のシーミー(清明祭)2024年はいつ?由来やどんな行事か紹介します沖縄のお正月まとめ
新正月、旧正月、あの世のお正月と、3つもお正月がある沖縄。
同じ日本でもこんなに違いがあるなんておもしろいですよね。
移住者や観光客にはあまり関係ないことかも知れませんが、この時期のスーパーには普段見かけないものが売られたりしていて意外と楽しいですよ。
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